人は高齢になると、骨がもろくなり、腰が曲がったり、骨折しやすくなります。これが「骨粗しょう症」という病気です。以前は、40歳以上の中高年者、特に50歳以上の、閉経後の女性に多くみられる病気でした。
ところが近年、骨粗しょう症および、その予備軍の若い女性が増えていることが調査により明らかになっています。
人間の骨量は、乳児期から成長期にかけてぐんぐんと増加し、成人期にピークを迎えます。このときの骨量を最大骨量「ポーク・ボーン・マス」といいます。その後、中高年になると骨量は徐々に下降線をたどりはじめます(なかには、そのまま維持できる人もいます!)。
ところが近年、20歳前後の若い女性の5人に1人に、早々と骨量の減少がみとめられ、ゆくゆくは骨粗しょう症になるであろう「骨粗しょう症予備軍」が増えているのです。
この現象の原因は、若い女性の食生活をはじめとする生活全般の変化・・・乱れ・・・があります。
正確には、幼少期から青年期にかけての本来ならば、どんどん骨量を増やさなければならなかったはずの年代にファーストフードや加工食品を食べ、カルシウムを充分に摂取してこなかったことが大きく影響しているといえるでしょう。
そして過度なダイエットがこれに拍車をかけます。無理なダイエットで生理が止まってしまうと、本来ならば、閉経後に訪れるはずのホルモンの変化が早々と襲ってきます。そして骨量がどんどん減ってきてしまうのです。
骨粗しょう症の予防、あるいは症状の改善・・・少なくも現状維持・・・のためには、生活を見直す必要があります。ポイントは3つです:
1.食事
2.運動
3.日光浴
1.食事
なにより骨をつくる材料がなくては話になりません! カルシウムを充分にとることを心がけるべきでしょう。
カルシウムは、牛乳・乳製品、海藻、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、といったものに豊富に含まれています。特に、乳製品のカルシウムは、ほかの食品よりもずば抜けて吸収が良いので積極的にとりたいものです。牛乳やヨーグルトならば、1日200~300ccが目安です。すでに骨粗しょう症の人などはもっとたくさん(400cc)摂取したほうがいいですね。
朝、コップ1杯の牛乳を飲む、お昼やおやつにヨーグルトを食べる、というようにすればさほど無理なく摂取できる量です。脂肪が気になる人は、低脂肪牛乳やスキムミルクを利用してはどうでしょう?牛乳を飲むとおなかがごろごろするという人は、ヨーグルトやチーズがお勧めです。
2.運動
運動は、腸からのカルシウムの吸収を促進し、骨への沈着を促す作用があります。
3.日光浴
日光は、骨を強化するために必要なビタミンDの体内での合成を高める効果があります。紫外線の害を恐れるあまり、まったく日に当たらないのも考えものです。適度な日光浴は、骨の健康のためには必要です。
家のなかに閉じこもりぎみの方は、お天気の良い日に戸外を散歩してみてはどうでしょう。運動と日光浴の両方のメリットがあります。