骨粗しょう症では一般に腰痛がみられます。
急性の腰痛に対しては、3週間ほどの安静と、消炎鎮痛薬(しょうえんちんつうやく)や筋弛緩薬(きんしかんやく)の投与によってある程度の軽減をはかります。そしてなるべく早くベッドを離れて、運動を始めるよう勧められます。そのほか、軟性のコルセットをつけて、身体を固定し、支持すると痛みを軽減するのに役立ちます。
その一方で、日常の生活を見直し、姿勢を正すよう指導がおこなわれます。まずは、立ち方と座り方について見直し、姿勢を正し、身体のひがみを直すため工夫をしましょう。
★立ち方
正しい姿勢のためには、まずは立ち方を見直すことが大切です。
両足のかかとをあわせ、おなかに力を入れます。次に大きく息を吸って背筋を伸ばしましょう。お尻はきゅっと引きしめます。重心がちょうど身体の中心にくるようにします。左右のどちらにも傾かないようにします。どうでしょう、できましたか?これが正しい立ちの姿勢です。
★座り方
仕事でずっと座りっぱなしの人は、正しい座り方をしていないと肩こりや腰痛をますます悪化させることになります。前かがみの姿勢は背骨を無理に湾曲させることから、腰や背中に負担がかかります。
いすに深く腰掛けます。背骨はピンと伸ばしましょう。座骨を垂直にして座るつもりで胸を張った姿勢をします。それが正しい座り方です。
正しい姿勢は、最初のうちこそ、緊張した感じがして疲れますが、慣れてくると身体への負担が軽いことが実感できます。前かがみで猫背では見た目にも美しくありません。
人は高齢になると、身長が縮み、背中や腰が曲がってくることが多々あります。腰痛や背部痛に苦しみ、すぐに骨折するようになります。そうなったら、まず「骨粗しょう症」と考えて間違いないでしょう。
骨粗しょう症では、背中や腰が曲がります。姿勢が悪くなると、身体のバランスが崩れ、転倒しやすくなります。手を突いて手首を骨折したり、足を捻挫することもあります。身体のゆがみを自分でチェックし、自然で、正しい姿勢を保つように、日常から気をつけましょう。
★身体のゆがみのチェック方法
まずは、鏡の前に自然な状態で立ち、自分の姿を映してみましょう。両肩は平行ですか?
鏡のなかの自分の姿がまっすぐで対称ならば安心です。しかし左右の肩の高さがずれていたり、首が傾いている場合、脊椎が湾曲している可能性大です!
次に横を向いてみましょう。腰椎のそらしすぎや腰の曲がりをチェックします。
次に、仰向けに寝て両足を伸ばします。
そのとき左右の足は同じ長さでしょうか?また足を外側に開いたときの開き具合は同じでしょうか?両足の開き方が異なるようであれば、骨盤の左右の高低に違いがあるということです。
次は、身体のゆがみではありませんが、左右の手のバランスのチェックです。
背中で手を組みます。右手を上にした場合、左手を上にした場合・・・左右どちらの組み方でも同様に指が軽く触れるでしょうか? 利き手ばかりを動かしていると、左右の関節の可動域が変わってきてしまいます。両方の手をバランスよく使うことが大切ですね。