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症状とX線検査の所見

骨粗しょう症になると腰や背中が重く感じるようになり、慢性的な腰痛を訴えるようになります。

また、骨がもろく、軽石のようにスカスカの状態になっていることから、非常に骨折しやすくなります。ちょっと圧力がかかっただけでも、脊椎の椎体に圧迫骨折を起こします。
*圧迫骨折(あっぱくこっせつ)・・・骨の上下方向に圧力が加わったときに生じる骨折です。かかとを強く打ったときに、骨折を起こすことがありますが、これは長管骨(ちょうかんこつ)の圧迫骨折です。

高齢者で、急に腰痛や背部痛を起こした場合、実は骨折していたということが珍しくないのです。

腰痛や背部痛以外にも、背中や腰が曲がったり、身長が縮むといった症状が現れます。亀背(きはい)といって背骨の部分が突出したり、円背(えんばい)という背中が丸くなる症状が見られることもあります。

骨粗しょう症の患者さんが骨折を起こしやすい部位は、長管骨(ちょうかんこつ)の大たい骨頸部(足の付け根)や、とう骨遠位端(とうこつえんいたん)(手首)、上腕骨外科頸(じょうわんこつげかけい)(腕の付け根)などです。なかでも大たい骨頸部の骨折は、長期の療養が必要となることから、そのまま寝たきりになってしまうことが多々あります。

またそれが痴呆の症状を誘引したり、痴呆の進行を促進することにもなるので、高齢者にとって非常に恐ろしいものです。

骨粗しょう症の治療には、カルシウム製剤の投与などの薬物療法がおこなわれますが、骨量の増加はさほど期待できません。せいぜい現状維持できる程度と考えたほうがよさそうです。


高齢者に限らず、慢性的な腰痛に悩む方は、骨粗しょう症を疑っても良いでしょう。

骨粗しょう症の診断は、問診、視診、およびX線検査などからおこなわれます。そのほか、アイソトープやX線の吸収度で測定する方法や、超音波を用いる方法、「DXA法」や「QCT法」がおこなわれます(「DXA法」はX線の吸収度から測定する方法で、「QCT法」はCTを用いる方法です)

骨粗しょう症の場合、X線検査をおこなうと次のような所見があります:

1.骨の陰影濃度・・・骨粗しょう症では、陰影が薄くなります。
2.「骨梁(こつりょう)」・・・骨の網目構造のことを「骨梁(こつりょう)」といいます。骨粗しょう症の場合、椎体の骨梁が細く、小さく、粗くなります。
3.変形・・・椎体は椎間板に圧迫されて、魚椎(ぎょつい)や楔状椎(けつじょうつい)、偏平椎(へんぺいつい)といった変形がみられるようになります。さらに骨粗しょう症が進行すると、変形だけではおさまらなくなり、圧迫骨折(あっぱくこっせつ)がみられるようにさえなります。

ただし、X線上で診断される程度と、腰痛や背中の曲がり(円背(えんばい)と呼ばれる状態で背中が丸くなります)具合は必ずしも一致しないことが多々あります。

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